遠赤外線にヒト癌細胞の増殖を止める働きがあるか?

ラット(ヌードマウス)に3種類のヒト前立腺癌細胞(DU145、PC-3,LNCaP)を300万個移植して、ゴム系シートから波長が4~25μmの遠赤外線(テラヘルツ波と呼ぶ)を照射した実験では、照射21日位から癌細胞の遺伝子の動きが活発になりアポトーシス関連遺伝子も活性化されて、28日目と比較すると1週間で60%もガン細胞の増殖が減少しています。

2008/06/28産経新聞に記載されていますが、島博基 博士著「分子と心の働きを知れば本当の健康法がわかる」書物に臨床試験を含めて詳しく書かれています。  

(「テラヘルツ波が医学を変える」参照)

 

 

遠赤外線とヒト癌細胞

3~1000μmの波長の電磁波を遠赤外線といいますが、水の遠赤外線吸収スペクトルは3μmと6~12μm、動植物の吸収波長は6~12μmです。水の活性に著しく関与するのは6~12μmの狭い範囲の遠赤外線で、この領域の遠赤外線を選択的に放射する物が黒体と呼ばれる完全放射体です。 

「テラヘルツ波が医学を変える」では、遠赤外線がガン細胞中のDNAの損傷を修復してヒト癌細胞と正常細胞においてたんぱく質の三次元構造に変化を及ぼして正常化し、アポトーシスに導くと記載されていますが、この働きは4~25μm中の612μmの波長帯と考えられます。この時使用された遠赤外線放射物はゴム系シートで放射率が0.58%程度で、放射出力は良と推測できます。しかし、近年、木炭を加工して、放射率=0.95以上で放射出力が黒体(完全放射体)に近似した放射物が㈱森林研究所で完成していますので、更に優れた効果が期待できます。

 

ガン細胞の振舞い

癌細胞では細胞が自然死を引き起こすアポトーシス回路が押さえられていることが知られています。アポトーシス回路の遺伝子は同定されていますのでmRNAの発現量を調べるDNAチップマイクロアレイ法で調べた結果、遠赤外線にさらされている時間が長いほど癌細胞の中でアポトーシス関連遺伝子群が動いていることが解りました。照射21日目にアポトーシス関連遺伝子が活性化していることがわかりました。3種類のヒト前立腺癌細胞(DU145、PC-3、LNCaP)に遠赤外線を照射して照射21日目と28日目で比較すると、癌細胞は21日~28日の1週間で60%増殖が減少しました。そして、同じように遠赤外線の照射を受けた正常細胞は影響を受けません。

更にヌードマウスに移植されたヒト前立腺癌細胞の移植後の腫瘍体積の変化を見ると、遠赤外線照射によって80日目頃に腫瘍体積が約1/4に減少しています。しかし、90日目頃から腫瘍の暫増があります。

(「テラヘルツ波が医学を変える」参照)

 

遠赤外線によるガン細胞の正常化への疑問

「テラヘルツ波が医学を変える」では、テラヘルツ波だけでは再びDNAが損傷してガンが生じるので、余分なフリーラジカルを常に取り除くために、体表面の静電気を除去することを重要としています。更に体に最も大きな影響を与えるのは心の量子波動ですからこの波動を良い振動数に変えていかなければなら無いとされています。しかし、要は現在試験しているラバー状の遠赤外線放射物だけでは、ガンは一定期間、一定程度縮小するが、完全には治らない結果です。

フリーラジカルと関連が示唆されている疾患

ガン、脳・心血管系の疾病、老人性認知症、成人型糖尿病、肺気腫、慢性間接リュウマチ、白内障、クローン病、ベチェット病、レノー病などが挙げられます。

免疫と遠赤外線

平成17年に岐阜大学医学部で学生10人に微量(「神炭」の1/10以下)の木炭を付着させた肌着を24時間着用させたところ、リンパ球などが最大で2倍になるなど、免疫力が平均30%アップするデータが得られています。大量の木炭を使用した木炭肌着の効果は容易に推測できます。

ガラス器内でヒトの白血球に遠赤外線を照射すると、細胞内カルシュウムイオン濃度の上昇、食細胞活動の増進、不飽和脂肪酸由来の過酸化脂肪の抑制などの諸機能が活性化されるという。このことは、免疫作用あるいは解毒作用の活性化を意味するものであり、遠赤外線が生態防御に貢献していることを示唆するものである。(東京医科歯科大教授井上昌次郎論文より)

 

遠赤外線の脳への影響

炭入りシャツを着ると、着用数分でβ波が小さくなるのに対し、リラックス時にでるα波はおおきくなりかつ規則的に変化することが分かりました。心身がリラックスした状態では、α波が大きく出ますので、りシャツを着ると興奮状態が収まり緩やかな心となり、リラックスし癒された状態になるようです。岐阜大学 元島栖ニ教授談

遠赤外線と身体

6~12μm波長の遠赤外線が身体に照射されると

 

(1)免疫力を向上させる。

(2)体内を暖める。

(3)血液がサラサラに好転する。

(4)αが大きくなって興奮状態が収まり緩やかな心になる。

(5)静電気を除去する。

現象が起こります。

遠赤外線は薬のように病気を治す目的のものではなく、人が本来持っている自然治癒力という健康を維持する働き、すなわち生命力を増進するものです。

 

遠赤外線と動的平衡

故障なく通常に生きるためには、危ういバランスを保ちながら動的な平衡を壊さないことが大切であり、遠赤外線はこれを安定させるものと推測できます。

 

遠赤外線の生命に及ぼす影響と、ヒトの恒常性(ホメオスタシス)

恒常性は動的な平衡の1であり、生物のもつ重要な性質で生体の内部や外部の環境因子の変化にかかわらず生体の状態が一定に保たれるという性質を指します。生物が生物である要件のひとつです。恒常性の保たれる範囲は体温、血圧、体液の浸透圧やPHなどをはじめ病原微生物ウイルスといった異物(非自己)の排除、傷の修復など生体機能全般に及びます。

遠赤外線は波ですから、薬のように病気を治す目的のものではなく、人が本来持っている恒常性(自然治癒力)という健康を維持する働き、すなわち生命力を増進するものと推測されます。

 

ヒトに波動は在るのか?

多くの人は、妬みが強く怒りっぽいヒトや我欲が強いヒトとの付き合いは避けますし、怒ったり、怒鳴ったり、恨み事をいっているヒトを本能的に避けます。これはヒトが出す怒りや恨みが波となって伝わるためと推測できます。

気・血・水

東洋医学では、気・血・水が程よい状態であれば病気には成らないとあります。

血は細胞の栄養や再生に欠かせなくバランスの取れた食事を必要とします。気は、貪る、妬む、怒る、愚痴る、奢るを少なくして心に悪い波動(バイブレーション)を与えなくすることが必要です。水は免疫を司るリンパの流れで、特に気の影響を大きく受けます。

 

玉川温泉にガン患者が多く訪れる理由

玉川温泉はラジュウム温泉です。北投石という特別天然記念物が放射するラジュウム(放射線)がガンに効果的であると口コミで伝わって多くのガン患者が湯治に行っているようです。北投石は台湾の北投温泉と秋田県の玉川温泉だけにあったものですが、第二次大戦中に日本軍が北投温泉にあった北投石を全部接収(盗る)し、現在は地中深くて取り出せない玉川温泉に残っているだけの状態です。癌は温泉では禁忌症(効くといってはならない病)となっているため、利害関係者が勧めることはないので、年間30万人の湯治客は効果を実感している人達だと推測されます。ラジュウム温泉には放射線ホルミシス効果があるといわれていますが、十分な因果関係は不明で、第二次世界大戦以前から東北大学など多くの大学で研究されていますが、因果関係は明確に解っていないのが実情です。

知人に借りている北投石

参考資料

A:島博士の試験より

  1. mRNAの発現量を調べるDNAチップマイクロアレイ法で調べた結果、遠赤外線にさらされている時間が長いほど癌細胞の中でアポトーシス関連遺伝子群が動いていることが解りました。
  2. 照射21日目にアポトーシス関連遺伝子が活性化していることがわかりました。
  3. そして、同じように遠赤外線の照射を受けた正常細胞は影響を受けないことが確認されました。
  4. 3種類のヒト前立腺癌細胞(DU145、PC-3、LNCaP)をヌードマウスに移植して、遠赤外線を照射したものと照射しないものを21日目と28日目で比較すると、照射した癌細胞は21日~28日の1週間で60%癌細胞の増殖が減少しました。
  5. 遠赤外線照射により、核膜の膨化と波状変形、ミトコンドリアの膨化とクリスタの消失を示すアポトーシスの特徴が顕微鏡で確認されています。

B:森林研究所の試験結果より

  1. 木炭の壁面を設けた部屋では、水の蒸発が加速されることが解り、水系が活性することが確認されています。
  2. 木炭の壁面を設けた部屋では、カビの発生が激減することが確認されています。
  3. 炭上で寝ると体の表面が加熱されることが判明しています。
  4. 木炭の枕で寝ると、血液の状態が好転することが確認されています。
  5. 木炭は静電気の95%以上を除去することが実験で確認されています。

 

A:B:から病気に対する対処方法

兵庫医科大学名誉教授 島博基博士著「テラヘルツ波が医学を変える」によれば、遠赤外線を照射したヌードマウスに移植した3種類のヒト癌細胞が、照射開始より70日前後にアポトーシス(計画死)によって腫瘍が1/4程度に

減少することを確認し、遺伝子のエラーが修復されたことを併せて確認しています。アポトーシスにより減少するのは、ガン細胞が正常細胞に変わったためです。残念ですが、約1/4に減少した85日後以降は腫瘍の暫増があります。この課題が解決できればガンによる悩みは解決できますので今後の研究成果を期待しています。

このように、動物試験段階で一定期間内に腫瘍の減少は確認されていますが、ガンが遠赤外線によって100%の確率で治る結論は出ていません。

また、森林研究所の試験結果からは、室内に炭層を設けると空間の湿気や水槽の水が活性することが確認され、体の加熱や血液状態の好転も確認されています。このように空気を浄化して体内の水系を活性化し→細胞が活性する→免疫が活性して身体や環境に好影響を与えることは推測できます。島博士が試験で使用したゴム状遠赤外線放射物は放射率=0.58、放射特性は良ですが、木炭を原料にすると、静電気を除去し、放射出力=黒体に近似、放射率=0.95以上の著しく優れた放射体が提供できます。(㈱森林研究所で開発済み)これを肌着に加工すれば毎日使用できて島博士の実験以上の成果を得ることが推測され、また快適な生活を得ることができます。

 

参考文献

福岡伸一著「世界はわけてもわからない」

島 博基著「分子と心の働きを知れば本当の健康法がわかる」

 

当サイトでは、遠赤外線効果のある木炭を使用した、
敷き炭マットや、木炭肌着をおすすめしています。